GENDER EQUALITY男女共同参画

2017年女子中高生夏の学校
2017.09.12

2017年8月5日~7日に女性教育会館で開催された、2017年女子中高生夏の学校に参加した。本プログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の一環として、独立行政法人国立女性教育会館が主催のもと、日本学術会議「科学者委員会男女共同参画分科会」、お茶の水女子大学、沖縄科学技術大学院大学の共催、男女共同参画学協会連絡会、埼玉県教育委員の後援で毎年開催されており、今年で13年目になる。2泊3日の合宿型プログラムをとおして、研究者・技術者、理工系大学生との対話、交流を通して女子中高生が科学・技術の分野に自分の新しい可能性を見いだすことをねらいとしている。今年の参加者は女子中高生104名、保護者および中学・高校の教員21名で、運営に関わるスタッフは、企画運営をされている人、学生TA、大学や企業からポスター発表をする人、など関わり方は多種多様であるが総勢272名であった。

プログラムは、講師による講演会、学会などの団体から提供された実験・実習、学会や企業によるポスター発表、学生TAが企画進行するスモールグループディスカッションやゲーム、研究者との座談会、など盛りだくさんで、中高生・保護者および教員が合同で参加するプログラムと、別々に参加するプログラムがあり、最終日には参加した中高生が夏の学校を通して描いた将来の夢を発表する構成になっていた。(https://www.nwec.jp/event/training/g_natsugaku2017.html

日本バイオイメージング学会からは、田中直子先生と田中研究室の栗山恵弥さん(大妻女子大学)、朽津研究室の斉藤優歩さん(東京理科大学)、加藤有介先生(徳島大学)と樋口ゆり子(京都大学)が、ポスター発表「研究者・技術者と話そう」、中高生からの質問に答える「Gate Way」に参加した。ポスター発表では、昨年の年会でイメージング賞を受賞された大東寛典先生(大阪大学)、来須孝光先生(東京理科大学)、田村勝先生(理化学研究所)、両角明彦先生(東京大学)のご協力により、バイオイメージングを駆使した最新の研究成果を分かりやすく説明したポスターと、田中先生がまとめてくださったバイオイメージングの紹介スライドをパソコンで見せながら、主に、栗山さん、斉藤さんから、中高生にも分かりやすいように丁寧に説明してもらった。中には、企画に携わっておられる研究者の先生や学生TAで、バイオイメージングに興味を持たれた方が訪問してこられたケースもあった。中高生に説明する中で、バイオイメージングの手法を利用する点で共通するが、研究分野は多岐にわたる研究者の集団であるバイオイメージング学会の特長を再認識すると共に、漠然と理系科目に関心を持っている中高生と色々な角度から接点を持てるように感じた。また、Gate Wayでは、中高生からの「自由研究をどうしたらいいか」、「自分が将来やりたいことをするにはどの学部を選んだらいいか」「理系と文系とどちらを選んだらいいか」「理系を選んで良かった点は何か」などのストレートな質問に悪戦苦闘しながら答えたが、少しでも彼女たちの役に立てれば幸いである。